住宅ローンを組むとき、「変動金利と固定金利、結局どっちがいいの?」と悩む方は非常に多いです。日銀の利上げもあって金利環境が大きく変わってきている今、どちらを選ぶかで将来の返済額に大きな差が出る可能性があります。
結論から言うと、金利上昇リスクに備えたいなら固定金利、低金利の恩恵を最大限受けたいなら変動金利がおすすめです。ただし、家計状況やライフプランによってベストな選択は変わりますので、この記事でしっかり比較していきましょう。
変動金利と固定金利の違い、メリット・デメリット、そしてタイプ別の診断まで、選び方のポイントを網羅的に解説します。

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変動金利と固定金利の基本的な違い
変動金利の仕組み
変動金利は、半年ごとに金利が見直されるタイプです。短期プライムレートに連動しており、日銀の利上げを受けて上昇傾向にあり、2026年5月時点では主要銀行で年0.9%〜1.1%台が中心となっています。
ポイントは「5年ルール」と「125%ルール」です。返済額は5年間固定で、見直し後も前回の125%までしか上がりません。ただし、これは返済額が上がらないだけで、利息の割合は変わるため注意が必要です。
固定金利の仕組み
固定金利は、借入時の金利がずっと変わらないタイプです。全期間固定型と、10年固定などの固定期間選択型があります。
2026年5月時点の全期間固定金利は年1.9%〜2.7%前後です。変動と比べるとやや高めですが、返済計画が立てやすいのが最大のメリットです。
変動金利 vs 固定金利 比較表
| 項目 | 変動金利 | 固定金利 |
|---|---|---|
| 金利水準 | 0.5%〜1.1%台(2026年5月時点) | 1.9%〜2.7%前後(2026年5月時点) |
| 金利変動リスク | あり | なし(全期間固定の場合) |
| 返済額の安定性 | 変動する可能性あり | 一定で安心 |
| 総返済額(金利が変わらない場合) | 少ない | 多い |
| 向いている人 | 繰り上げ返済できる人 | 計画的に返済したい人 |
現在の金利動向と住宅ローンへの影響
日銀の金融政策の影響
日銀はマイナス金利を解除し、その後段階的に利上げを進めてきました。追加利上げの観測もある状況で、変動金利も徐々に上昇傾向にあります。
変動金利は短期金利に連動するため、日銀の政策金利が上がれば直接影響を受けます。一方、固定金利は長期金利(10年国債利回り)に連動しており、こちらはすでに上昇が進んでいる状態です。
今後の金利はどうなる?
金利の先行きを正確に予測することは誰にもできません。ただし、多くのエコノミストは「緩やかな利上げが続く」と見ています。つまり、変動金利もジワジワ上がっていく可能性が高いということです。
とはいえ、急激にバブル期のような高金利(6〜8%)になることは考えにくく、現実的には1〜2%程度の上昇を想定しておくのが妥当でしょう。金利推移の詳しいデータと今後の見通しは以下の記事で解説しています。



変動金利のメリット・デメリット
変動金利のメリット
- 金利が低い:固定金利と比べると依然として低水準です。月々の返済額を抑えられます
- 金利が上がらなければ総返済額が少ない:低金利が続けば固定よりかなりお得です
- 繰り上げ返済との相性が良い:元本が早く減るため利息を節約しやすいです
変動金利のデメリット
- 金利上昇リスク:将来の返済額が読めない不安があります
- 125%ルールの落とし穴:返済額は抑えられても未払い利息が発生する可能性があります
- 精神的な不安:金利ニュースのたびに心配になる方には向きません
固定金利のメリット・デメリット
固定金利のメリット
- 返済額が一定:家計の見通しが立てやすいです
- 金利上昇の心配なし:どれだけ金利が上がっても影響ゼロです
- 安心感が大きい:「最悪のケース」を考えなくて済みます
固定金利のデメリット
- 金利が高い:変動と比べて初期の返済負担が大きくなります
- 金利が上がらなかった場合に割高:結果的にもったいなかったと感じる可能性があります
- 固定期間終了後のリスク:10年固定などは期間終了後に金利が跳ね上がることがあります


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変動金利 vs 固定金利 タイプ別診断
変動金利が向いている人
- 貯蓄に余裕があり、金利上昇時に繰り上げ返済できる人
- 借入期間が短い人(15〜20年程度)
- 共働きで世帯年収に余裕がある人
- 金利動向をこまめにチェックできる人
固定金利が向いている人
- 返済計画を確定させて安心したい人
- 借入期間が長い人(30〜35年)
- 子どもの教育費など将来の支出が多い人
- 金利の変動に一喜一憂したくない人
ミックスローンという選択肢も
変動と固定を組み合わせた「ミックスローン」という方法もあります。たとえば3,000万円の借入のうち、1,500万円を変動、1,500万円を固定にするパターンです。リスクを分散できるのが魅力で、どちらか一方に決められない方にはおすすめの選択肢です。金利タイプの選び方の全体像は以下の記事で詳しく解説しています。



住宅ローンを組むときの注意点
金利だけで選ばない
金利の低さだけに目が行きがちですが、手数料・保証料・団信の内容も含めた総コストで比較することが大切です。金利が安くても事務手数料が高ければ意味がありません。住宅ローンの諸費用の全体像については以下の記事で詳しくまとめています。



返済負担率は25%以内が目安
年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)は25%以内に抑えるのが安全ラインです。変動金利で組む場合は、金利が1〜2%上がっても返済できるかシミュレーションしておきましょう。
複数の銀行で事前審査を受ける
住宅ローンの金利は銀行ごとにかなり異なります。最低でも3〜4行は比較して、条件の良いところを選びましょう。ネット銀行は金利が低い傾向にあるため要チェックです。
変動金利 vs 固定金利のよくある質問
Q. 変動金利はどこまで上がる可能性がある?
過去の推移を見ると、バブル期は8%超でしたが、現在の経済環境では2〜3%程度までの上昇が現実的な想定です。ただし、あくまで予測であり保証はありません。
Q. 途中で変動から固定に切り替えられる?
多くの銀行で切り替え可能です。ただし、金利が上がってから切り替えると、すでに固定金利も上がっているケースが多いです。切り替えタイミングの見極めが難しいのが実情です。
Q. 10年固定と全期間固定はどっちがいい?
10年固定は期間終了後の金利変動リスクがあるため、本当に安心したいなら全期間固定がおすすめです。10年固定は「10年以内に繰り上げ完済する予定がある人」に向いています。
Q. 夫婦で別々の金利タイプを選ぶのはあり?
ペアローンで組む場合は、片方を変動・片方を固定にする方法もあります。リスク分散になるため、合理的な選択肢の一つです。


まとめ:自分のライフプランに合わせて選ぼう
- 変動金利:まだ低金利の恩恵が受けられるが、今後の上昇リスクあり
- 固定金利:金利はやや高いが、返済計画が立てやすく安心
- 迷ったらミックスローンも検討の価値あり
- 金利だけでなく総コストで比較することが大事
- 返済負担率は25%以内が安全ライン
どちらが「正解」かは人それぞれです。自分の家計状況とリスク許容度に合わせて、後悔しない選択をしてください。
住宅ローンの金利比較には住宅金融支援機構(フラット35)の公式サイトが役立ちます。返済シミュレーションは住宅金融支援機構のツールが便利です。金利動向は日本銀行の発表もチェックしておきましょう。
※この記事の金利は一般的な水準を示したものであり、実際の金利は金融機関や審査結果によって異なります。
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