「住宅ローンの借り換えを申し込んだのに、まさかの審査落ち…」。実はこれ、決して珍しい話ではありません。最初にローンを組んだときは問題なく通ったのに、借り換え審査では落ちてしまうケースは意外と多いのです。
借り換え審査に落ちる原因のほとんどは、最初のローンを組んだ後に起きた「状況の変化」にあります。転職・年収の変動・他の借入の増加など、自分では気づいていない審査のマイナス要因が積み重なっていることがあるのです。
この記事では、借り換え審査に通らない主な原因と、それぞれに対する具体的な対策を詳しく解説します。審査落ちを経験した方も、これから申し込む方も、ぜひ事前にチェックしてみてください。

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借り換え審査で見られるポイント
借り換え審査でチェックされる項目は、基本的に新規の住宅ローン審査とほぼ同じです。主に以下の点が審査の対象となります。
| 審査項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 年収と返済比率 | 年収に対する年間返済額の割合(35%以内が目安) |
| 勤務先・勤続年数 | 安定した収入があるか(勤続1年以上が基本条件) |
| 信用情報 | 過去の延滞や事故情報がないか |
| 健康状態 | 団信に加入できる健康状態か |
| 物件の担保価値 | 借入額に見合う不動産価値があるか |
| 他の借入状況 | カードローン・クレジットカードの残高 |
新規でローンを組んだときと状況が変わっていなければ基本的に通りますが、年月が経つと上記のどれかが変化しているケースは珍しくありません。
借り換え審査に落ちる5つの原因
1. 転職して勤続年数が短くなった
最初のローンを組んだ後に転職していると、勤続年数がリセットされます。多くの銀行では勤続年数1年以上を審査の条件としているため、転職直後だと審査に通りにくくなります。
ネット銀行の中には勤続年数の条件が緩いところもありますが、勤続半年未満ではかなり厳しいのが現実です。転職後に借り換えを検討する場合は、最低でも1年は勤めてから申し込むのが無難でしょう。
2. 年収が下がった・返済比率が上がった
転職や減給で年収が下がると、返済比率が上がって審査に通りにくくなります。一般的に返済比率は35%以内が目安とされており、これを超えると審査は厳しくなります。
また、住宅ローン以外にカードローンや車のローンなどがある場合、その返済額も合算されるため注意が必要です。自分では大丈夫だと思っていても、すべての借入を合計すると返済比率がオーバーしているケースは少なくありません。
3. 信用情報に問題がある
クレジットカードの支払い遅延や携帯料金の滞納など、過去の延滞履歴があると審査に大きく影響します。信用情報は5年〜10年残るため、「昔のことだから大丈夫」と思っていても引っかかることがあるのです。
自分の信用情報が気になる方は、CIC(指定信用情報機関)で開示請求ができます。スマホから500円で確認できるので、審査前にチェックしておくことをおすすめします。

4. 健康状態の問題で団信に入れない
借り換え時には新しい団体信用生命保険(団信)に加入し直す必要があります。最初のローンを組んだときは健康だったものの、その後に持病が見つかったりすると団信に入れず、結果的に審査落ちになることがあります。
特に30代後半〜40代以降は健康上の変化が出やすい年代です。借り換えを検討するなら、健康なうちに動いたほうが良いでしょう。
5. 物件の担保価値が下がっている
築年数が経過して物件の価値が下がっていると、借入額に対して担保価値が不足することがあります。特にマンションの場合、立地や管理状態によっては想定以上に評価が下がっているケースもあります。
担保価値は銀行によって評価基準が異なるため、一つの銀行で評価が低くても別の銀行なら問題ないということもあり得ます。
審査に通るための具体的な対策
他の借入を減らしてから申し込む
カードローンやリボ払いの残高がある場合は、できるだけ返済してから申し込みましょう。使っていないクレジットカードのキャッシング枠も、限度額として見られることがあるため、不要なカードは解約しておくのがベターです。
- カードローン・リボ払いの残高は完済してから申し込む
- 使っていないクレジットカードは解約する
- キャッシング枠の設定がある場合は枠を0円に変更する
複数の銀行に仮審査を申し込む
審査基準は銀行によって異なります。一つの銀行で落ちても、別の銀行で通ることは普通にある話です。2〜3行に仮審査を出してみるのが鉄板の対策と言えるでしょう。
住宅ローンの仮審査を複数出すことで信用情報に悪影響があるのでは、と心配される方もいますが、住宅ローンの申込みは複数行に出すのが一般的なため、問題はありません。
ワイド団信を検討する
健康状態で通常の団信に入れない場合は、引受基準が緩い「ワイド団信」を取り扱っている銀行を探してみましょう。金利が0.2%〜0.3%上乗せになりますが、団信に加入できる可能性が格段に高まります。
フラット35を検討する
フラット35は団信の加入が任意のため、健康状態に問題がある方でも利用できます。また、審査基準が民間銀行とは異なるため、銀行で落ちた方でも通るケースがあります。

仮審査で落ちた場合と本審査で落ちた場合の違い
仮審査で落ちた場合は、年収・返済比率・信用情報など基本的な条件が合っていない可能性が高いです。原因を改善してから再度申し込むか、別の銀行を検討しましょう。
本審査で落ちた場合は、物件の担保評価やより詳細な信用情報のチェックで引っかかった可能性があります。この場合は、担保評価の基準が異なる別の銀行に申し込むのが有効な対策です。
審査に落ちた直後に焦って多数の銀行に一斉に申し込むのは避けましょう。短期間に多くの申込み履歴が信用情報に残ると、それ自体がマイナス要因になる可能性があります。まずは原因を分析し、対策してから申し込むことが大切です。
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審査に有利になる銀行の選び方
銀行選びの段階で審査の通りやすさに差が出ます。以下のポイントを参考にしてみてください。
| 状況 | おすすめの銀行タイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 転職直後(勤続1年未満) | 勤続年数の条件が緩いネット銀行 | 勤続6ヶ月でも申込可能なところがある |
| 健康状態に不安がある | ワイド団信取扱い銀行 or フラット35 | 引受基準が緩い・団信任意 |
| 自営業・フリーランス | フラット35 | 給与所得者以外にも間口が広い |
| 物件が古い | 担保評価が柔軟な銀行 | 銀行によって評価基準が異なる |
まとめ:落ちても諦めず、原因を特定して対策しよう
住宅ローンの借り換え審査に落ちても、原因を特定して対策すれば通る可能性は十分あります。大事なのは、なぜ落ちたのかを冷静に分析することです。
- 転職後は最低1年待ってから申し込む
- 他の借入を完済してから申し込む
- 信用情報はCICで事前に確認しておく
- 複数の銀行に仮審査を出して比較する
- 健康状態に不安がある場合はワイド団信やフラット35を検討する
どうしても自分では判断がつかない場合は、住宅ローンの専門家に相談するのも一つの手です。住宅金融支援機構の相談窓口やファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。

住宅ローン全般の相談は全国銀行協会の相談窓口(www.zenginkyo.or.jp・サイト終了)でも受け付けています。また、信用情報の開示について詳しくはJICC(日本信用情報機構)のサイトも参考にしてください。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。審査基準は各金融機関により異なります。
※住宅ローンの審査結果は個人の状況により異なります。
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