住宅ローンの借り換えを検討するとき、「金利がどれだけ下がるか」ばかり気になっていませんか。実は、借り換えのタイミングで見落としてはいけない重要なポイントがもう一つあります。
それが団信(団体信用生命保険)の見直しです。借り換えは、団信の保障内容をアップグレードできる絶好のチャンスでもあります。特に、古いローンを組んだ方は一般団信(死亡・高度障害のみ)しか付いていないケースが多く、最新の手厚い保障に切り替えられる可能性があるのです。
この記事では、借り換え時に確認すべき団信の比較ポイントや、主要銀行の保障内容の違いをわかりやすく解説します。金利だけでなく保障面も含めた「本当にお得な借り換え」を実現するために、ぜひ参考にしてください。

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そもそも団信(団体信用生命保険)とは?
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になったとき、残りのローンが全額弁済される保険のことです。住宅ローンを組む際にはほとんどの金融機関で加入が必須となっています。
保険料はローン金利に含まれているケースが一般的で、別途保険料を支払う必要はありません。つまり、毎月の返済額の中に団信の保険料が含まれている仕組みです。
万が一のときに残された家族がローンの返済に困らないようにするための、いわば「住宅ローンのセーフティネット」と言えるでしょう。
最新の団信はここまで充実している
数年前と比べて、団信の保障内容はかなり進化しています。かつては「死亡・高度障害のみ」が当たり前でしたが、現在はがん保障や全疾病保障まで無料で付帯する商品が増えてきました。主な保障タイプを見ていきましょう。
一般団信(基本保障)
死亡・高度障害時にローン残高がゼロになる、最もベーシックなタイプです。金利上乗せなしで加入できるのが一般的です。古い住宅ローンの場合、この一般団信のみというケースがほとんどでしょう。
がん50%保障付き団信
がんと診断確定された時点で、ローン残高の50%が弁済されます。最近はこの保障を金利上乗せなしで付けられるネット銀行が増えてきており、借り換え先として非常に人気があります。
がん100%保障付き団信
がんと診断確定された時点で、ローン残高が全額弁済されます。金利0.1%〜0.2%の上乗せが一般的ですが、がん治療に専念できる安心感は大きいでしょう。
三大疾病保障付き団信
がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になったとき、ローン残高が全額弁済されます。金利0.2%〜0.3%の上乗せが一般的です。日本人の死因上位を占める三大疾病に備えられるのは心強いポイントです。
全疾病保障付き団信
すべての病気やケガで一定期間(12ヶ月など)就業不能になった場合にローン残高が弁済されます。住信SBIネット銀行などが金利上乗せなしで提供していることで知られており、保障の手厚さで業界トップクラスと言えるでしょう。

借り換え時の団信見直し3つのポイント
1. 今の団信の保障内容を確認する
まずは現在加入している団信の保障内容を確認しましょう。契約書類を見れば記載されていますし、借入先の銀行に問い合わせることもできます。古い住宅ローンの場合、一般団信(死亡・高度障害のみ)のケースがほとんどです。
今の保障内容がわかれば、借り換えでどれだけ保障がアップグレードされるかが明確になります。
2. 年齢による保障の重要性を考える
30代〜40代はがんリスクが徐々に高まる年代です。この時期にがん保障付きの団信に切り替えることで、万が一のときの備えが格段に手厚くなります。
また、団信でがん保障がカバーできれば、民間のがん保険を見直して保険料を節約できる可能性もあります。住宅ローンと保険の両方を最適化するチャンスと言えるでしょう。
3. 金利上乗せと保障のバランスを比較する
保障を手厚くすれば金利が上がる場合もあるため、コストとのバランスを慎重に検討する必要があります。
- がん50%保障が金利上乗せなしで付くなら迷わず選ぶ
- がん100%保障で0.2%上乗せの場合、民間のがん保険との比較検討が有効
- 全疾病保障が無料なら、就業不能保険の見直しも視野に入れる
主要銀行の団信比較
主な銀行の団信内容を比較してみましょう。金利だけでなく、団信の中身まで確認することが「本当にお得な借り換え先」を見つけるカギです。
| 銀行名 | 無料で付く保障 | 有料オプション |
|---|---|---|
| 住信SBIネット銀行 | 全疾病保障(金利上乗せなし) | がん100%保障(年0.1%上乗せ) |
| auじぶん銀行 | がん50%+4疾病50%保障 | がん100%保障(年0.05%上乗せ) |
| PayPay銀行 | がん50%保障(上皮内がん含む) | がん100%保障(年0.1%上乗せ) |
| 楽天銀行(フラット35) | 一般団信のみ | がん保障(別途金利上乗せ) |
住信SBIネット銀行の全疾病保障が金利上乗せなしで付帯する点は、業界でもトップクラスの充実度です。auじぶん銀行はがん50%保障に加えて4疾病50%保障まで無料で付くのが魅力と言えるでしょう。

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団信に入れない場合の選択肢
健康上の理由で通常の団信に入れない場合でも、選択肢はあります。借り換えを諦める前に、以下の方法を検討してみてください。
ワイド団信を利用する
引受基準が緩和された「ワイド団信」なら、持病がある方でも加入できる可能性があります。金利0.2%〜0.3%の上乗せが必要ですが、借り換えによる金利低下分で十分カバーできるケースも少なくありません。
フラット35を検討する
フラット35であれば団信の加入は任意です。団信なしで借りることもできるため、健康状態に不安がある方にとっては有力な選択肢となります。
団信なしで住宅ローンを組む場合は、万が一のときの備えとして民間の生命保険でカバーする必要があります。遺族がローンの返済に困らないよう、十分な保障を別途用意しておきましょう。
団信と民間の生命保険の使い分け
借り換えで手厚い団信に加入するなら、既存の生命保険を見直すチャンスでもあります。団信でカバーできる部分は民間の保険を減額することで、保険料の節約につながる可能性があるのです。
ただし、団信はあくまで住宅ローン残高に対する保障であり、遺族の生活費や教育費は別途カバーが必要です。トータルの保障バランスを考えるなら、日本FP協会のファイナンシャルプランナーに相談してみるのも良いでしょう。
まとめ:借り換えは団信見直しの最大のチャンス
住宅ローンの借り換えは、金利を下げるだけでなく団信の保障を充実させるチャンスでもあります。特に、今の団信が一般団信(死亡・高度障害のみ)の方は、がん保障や全疾病保障が付いた最新の団信に切り替えることを強くおすすめします。
- 古い住宅ローンは一般団信のみのケースが多い
- ネット銀行はがん保障・全疾病保障が無料で付くところが増えている
- 団信の保障アップで民間保険の見直し・節約にもつながる
- 健康上の理由で加入できない場合はワイド団信やフラット35を検討
- 金利だけでなく団信込みで比較するのが「本当にお得な借り換え」のカギ
金利だけでなく、団信の保障内容も含めてトータルで比較検討してみてください。モゲチェックなどの比較サービスを使えば、団信の内容も含めて各銀行を一括比較できるので便利です。

団信を含む住宅ローン全般の情報は、全国銀行協会の相談窓口(www.zenginkyo.or.jp・サイト終了)でも確認できます。また、金融庁の住宅ローンに関する情報ページ(www.fsa.go.jp・サイト終了)も参考になるでしょう。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。最新の団信の保障内容は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
※団信の加入可否は健康状態等により異なります。
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